2017年12月15日金曜日

激しい下痢の患者さん

 25歳の男性が激しい下痢と腹痛で来院されました。手足もしびれるそうです。静脈血の血液ガスです。

pH 7.615
PCO2 17.0 mmHg
PO2 45.1 mmHg
HCO3 16.9 mmol/L
AnGAP 19.9 mmol/L
乳酸 2.56 mmol/L

 酸素に関しては解釈できませんのでしません。

 代謝に関してはpHはアルカレミアでありアルカローシスが主体です。
 PaCO2が低下していますので呼吸性アルカローシスがあり、これがメインの異常です。
 PaCO2が23 mmHg低下しています。pHは0.008×23=0.184上昇しますので、7.584ぐらいです。代謝性アルカローシスもあるのかも知れません。
 HCO3は低下しており代謝性アシドーシスもあります。乳酸がやや高値ですので。アニオンギャップが7.9 mmol/L上昇しており、補正HCO3は24.8 mmol/Lで正常です。

 よって、過換気症候群、下痢による代謝性アシドーシス、循環血液量減少による乳酸アシドーシスがあると考えられます。

 CTでは大腸内に液貯留が著明であり、血液ガスの読みとあっています。大量の輸液を行い改善しました。

 この時に乳酸リンゲル液を入れると、乳酸値が上がるから避けるべきかと言えば、乳酸の代謝は充分行われるそうなので使って良いそうです。

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